ヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）感染症について

当院ではピロリ菌の専門的診療を行います。ピロリ菌は胃に住みつく細菌です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃ポリープ等の原因となりますが、何より重要なのは胃がんの原因になるということです。ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子です。どんなに食生活等に気をつけていてもピロリ菌に感染し続けていると胃がんになりやすくなります。なるべく若いうちにピロリ菌を退治しておくことが重要です。ピロリ除菌は、「将来胃がんにならないための予防」と言えます。

検査方法

ピロリ菌の検査方法は採血、呼気試験、便検査、胃カメラ施行時に調べる方法、等いくつかあります。医師が各患者様に最も適した検査方法で検査を行います。

治療方法

ピロリ感染が確認されたら治療を行います。1週間薬を内服するだけです。体に負担となる治療ではありません。
ピロリ菌を一度も検査したことがない方は一度検査をして感染の有無を調べておくことが望ましいです。

ご注意事項

保険診療でピロリ菌の検査・治療を受けるためには、基本的に胃カメラを受けて「慢性胃炎」の診断がついている必要があります。胃カメラを全く受けたことがなくて、ピロリ菌の検査や治療のみ受けることはできません。保険が効かないのでご注意ください。